Rolandが高級ヘッドホンメーカーV-MODA社を子会社化。海外ブランド製品の輸入販売も開始

Rolandは2016/8/9(火)、ダンスミュージック分野で定評のある高品質ヘッドホンメーカー、米V-MODA LLC(以下V-MODA社)の株式を取得し、子会社としたことを発表した。また、日本市場に向けた新たな事業展開として、海外3ブランドのオーディオ製品の輸入販売を9月下旬より開始することもあわせてアナウンスした。

by Yuuki Yamane
V-MODA社は、人気DJのVal Koltonが2005年に設立したヘッドホンブランド。その音楽センスと音に対するこだわりは製品に反映され、市場で高い評価を得ている。

特にフラッグシップ・モデルの「Crossfade M-100」は、洗練されたイタリアのミラノ・デザインと抜群の耐久性、バランスの取れた豊かな重低音と柔らかな高音域の音質、ユーザーの好みで素材や色を選べる3D彫刻パーツでのカスタマイズなど、さまざまな面において世界中のDJやオーディオ・ファンから支持されている。

近年ではAviciiが愛用しているヘッドホンとして知られているほか、ヨーロッパのDJ関連アワードの中でも高い栄誉となる「DJ Mag Tech Awards」のヘッドホン部門を、2013年と2014年の二年連続受賞している。

VMODA

RolandはV-MODA社をグループに加えることで、そのヘッドホンメーカーとしての高い開発力、デザイン力、そして熱狂的なファンとの繋がりをさまざまな分野に活かし、既存ビジネスとの相乗効果によって電子楽器の魅力をさらに高めていくことを目指す方針。今後はRolandが世界中に展開する販売ネットワークによってV-MODA社の製品を流通・販売していくとし、日本国内での取り扱いは2016年秋から順次開始される予定だ。

さらにRolandは、国内新規事業として海外市場で評価の高いヘッドホン、イヤホン、スピーカー、マイクなど、音楽と親和性の高い海外ブランド製品の輸入販売を、9月下旬に開始する。
Roland
Rolandが取り扱う海外ブランド製品は、以下の通り。
・Aston Microphones(アストン・マイクロフォンズ):マイク
・Audiofly(オーディオフライ):ヘッドホン、イヤーモニター
・Munro Sonic(ムンロ・ソニック):モニタースピーカー
今回の輸入販売を通じてRolandは、斬新なアイデアを取り入れた海外ブランドの製品を取り扱うことにより、自社の電子楽器と組み合わせることで音楽をより一層楽しめる環境をトータルで提案していく意向。

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