この8年でBandcampがアーティストに支払った金額はなんと約163億円!

音楽配信サイトのBandcampが、この8年間に渡って1億5000万ドル(約163億円)、直近の30日だけでも400万ドル(4.3億円)をアーティストに支払ってきたと発表した。

BandcampはDIYの音楽配信サイトで、2016年4月現在100万人のユーザーが登録している。Bandcampの特徴は、何と言ってもそのアーティスト・フレンドリーなビジネスモデルであり、独立レーベルやアーティストたちは既存の配信サービスやストリーミングサービスより、このサイトをカスタマイズして販売することを好むことが知られている。アカウントの作成は無料で、デジタル販売は売上の15%、CDやレコードなどのフィジカル商品の販売は売上の10%の手数料をBandcampに支払うという仕組みだ。(*デジタル販売は売上額に応じて手数料が安くなる)

Bandcamp

Bandcampの創始者たちは、2008年のスタートからの4年間は公共の図書館で仕事を行っていたそうだ。2015年時点で、Bandcampには28人のスタッフが所属し、職場も図書館からシェアオフィスそしてホームオフィスに移り変わっていったそうだ。

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音楽ストリーミングサービスでは上位1%のアーティストの楽曲の再生数が全体の90%を占めているという統計が発表

しばしば音楽ストリーミングサイトは、人気アーティストにとっては大きなメリットがあるが、それ以外のアーティストにとってはビジネス的な利点がないことが指摘されてきたが、それを証明するような新たな統計が発表された。

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